2021年12月30日木曜日

年賀じまい

今年も残す所あと少し。

母もあと少し・・と言うことで主治医との面談も終えている。

どうなることかと心配ではあるが、こればかりは致し方無い。


そんな中、先日もうこれ切りと決めていた年賀じまいのハガキを投函してきた。

長らく交流を続けてきた友人達ではあるが、おそらくはもう会うこともあるまいと思う。
このままダラダラと年賀だけのやり取りを続けたとしても、いずれいつかどちらかの連絡が途絶え、その次の年も連絡の無いことでその不遇を知るのだろうと思うとこの年賀だけのやり取りは一体なんだろうとおもうのだ。

んな訳で礼と謝辞をもってバッサリと別れを告げた。

歳を取ればいずれ別れが来る。
自分の周りにもどんどん別れの潮がヒタヒタと満ちて来たような気がするんだな。

2021年12月12日日曜日

ココヘリ

一人で山に入る事をとがめられる事はないが、万一の時に直ぐ探してもらえる方が良い。
そんな時に便利なココヘリというシステムがある。

ビスコ位の大きさで満充電で2ヶ月ほど常時電波を発信し続ける。
これをヘリコプターで捜索して遭難者の位置をいち早く見つけようというもの。

数日前に申し込みしたら3日程で品物が届いたので早速試験的に西丹沢で使って見た。

使って見たとは言うものの、おいそれと「遭難しました。探してチョ!」などという訳にもいかず、ただお伴に連れ出しただけとなった訳だが一つだけ分かった。

常時電波を発信しているのでスマホアプリでその所在を見つける事もできる。この機能を利用して大事な物に付けておけば万一それが無くなった時に探せる。
で、財布に付けて見たんだが、バス待ちでズラッと並んだ人の前でスイカのタッチで財布を出そうとポケットに突っ込んだ手がビスコと財布を握りしめたまま団子になってポケットの口から出て来ない。
焦った\(@o@)/

結局はマニュアル通りザックのベルトに装着するのが無難なようだが、これで助かりたいとかではなく、社会的になるべく人に迷惑を掛けないという心掛け、準備をして置くことが健全な老人の姿であろう。
その時は・・焼き場までどうかよろしく・・と。

2021年12月8日水曜日

熊野古道

熊野那智大社から大雲取越え、小雲取越えを経て熊野本宮大社まで徒歩の旅を楽しんだ。(?)

しかし、現代社会にあって紀伊山地はほぼ100%管理された林業王国であるから今回歩いた山道も一部を除いて杉の植林地帯で、景色を楽しんだり草花から季節の移ろいを感じる事も少ない。

南側の海辺の田辺から、または西側の高野山からの道も自分らが歩いたより日数がかかるのだからよほど杉が好きな変人でないとまた再び来ようなどと思う事もないだろう。

とにかくここには見渡す限り杉しか無いから機械化の進んだ現代社会にあっては人も住まず、熊や鹿の気配も無く、恐らくイノシシすらいないのかも。

そう考えたらちょっと寒くなったが、いくらなんでもちょんまげ着物の時代には杉だけでなく、今回一部分で見たブナや照葉樹林の森が其処此処に広がっていたはずだ。

紀伊山地の森のほとんどが私有地らしいが、熊野古道を観光資源と位置づけているのならせめて道の周辺だけでいいから自然林を残して欲しいと思うのは旅行者の身勝手な主張だろうか。(ダヨネー)