2022年3月10日木曜日

帰宅

施設を退所した。

後戻りが難しい選択だが母にとって一番良いだろうと思う・・それが我々の思い込みだったかもしれないのだが。

実家への帰宅で少なからず笑顔を期待していた我々の望みはいっぺんに砕け散った。
頑なな母は固く口を閉じ、まるでなんて事をしてくれたんだと言わんばかり。

意志のハッキリした母は静かに終末を迎えるために口に入れるものにも気を使っているように見える。

母は今そこに向かってよそ見もせずしっかりと歩んでいる。


道は一つだけ。それに向かって進む母を自分は見守るしかないのだ。

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