しかし、現代社会にあって紀伊山地はほぼ100%管理された林業王国であるから今回歩いた山道も一部を除いて杉の植林地帯で、景色を楽しんだり草花から季節の移ろいを感じる事も少ない。
南側の海辺の田辺から、または西側の高野山からの道も自分らが歩いたより日数がかかるのだからよほど杉が好きな変人でないとまた再び来ようなどと思う事もないだろう。
とにかくここには見渡す限り杉しか無いから機械化の進んだ現代社会にあっては人も住まず、熊や鹿の気配も無く、恐らくイノシシすらいないのかも。
そう考えたらちょっと寒くなったが、いくらなんでもちょんまげ着物の時代には杉だけでなく、今回一部分で見たブナや照葉樹林の森が其処此処に広がっていたはずだ。
紀伊山地の森のほとんどが私有地らしいが、熊野古道を観光資源と位置づけているのならせめて道の周辺だけでいいから自然林を残して欲しいと思うのは旅行者の身勝手な主張だろうか。(ダヨネー)
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